『人生は難しい・・・時には間違ってしまう事がある・・・。しかしそういう方法でしか、目的にはたどり着けないのです。』


リーマン予想に取り組んだルイ・ドブランジュ博士はNHKドキュメンタリー

素数の謎」の取材でそう答えた。数学には、いまだ解決していない問題がある。


ゼータ関数の非自明なゼロ点は全て一直線上にあるはずだ


この問題の証明に多くの人間が挫折していった・・・。


だが、それを投げ出さず、取り組む事において”得られるものこそ”が人間にとって本当に必要なのだと博士は考える。


そもそも実際に数学者たちの目から、この世界はどのように映っているのだろう。

数学者にとって「世界」を魅了している物の正体・・・。素数。

世界には突き詰めれば突き詰めるほど、分からなくなることがある。

2から始まる素数の列・・・。ここには”規則性”なるものが見当たらない。


数学者はいう。

「2.3.5.7・・・と続く素数の列は人間の知性を超えた存在に思えてならない」


数学や物理は、私たち”人間の持つ尺度”と”自然界の持つ尺度”の違いを示してきた。

そこには自然界が人間を魅了する神秘と広大なスケールがあった。「宇宙」という存在は、その存在そのものが私たちに、探求心を抱かせる。私たちにそれらを解き明かすべく”活力”をくれるのだ。生きている限り、人には果てのない「探求」と「好奇心」が得られる。何故ならば、そこに”宇宙がある”からだ。私たち人間という”小さな存在”と限りなく”広大な宇宙”との接点・・・、むしろ私たちがそのように”小さな存在”であったからこそ、神秘を感じとれる。


アインシュタインはこう述べる。

「私たちが体験しうる最も美しいものとは、神秘です。これが真の科学の源となります。これを知らず、もはや不思議に思ったり、驚きを感じたりできなくなった人は死んだも同然です。」


宇宙と素数。ここに”調和が生まれる”ことなど果たしてあるのだろうか。それが証明されるとき、遥かなる次元から世界を説明することができるのかもしれない。